
健康経営にも、PDCAサイクルを回すことが重要です。
長期戦となる従業員の健康増進活動において、このPDCAを正しく回すためも、その方法を考えていきましょう。
健康とは、とてもプレイベートなモノです。そして、個々の自発的な行動でしか得られることは出来ません。
例えば、ストレスチェックや健康診断で全く問題のないハイパフォーマーの社員Aさんが、翌年の健康診断で、不健康な状態が発覚しました。しかし、この社員Aさんは、ある日突然不健康になった訳ではありません。ずっと未病の状態だったにも関わらず、周囲も、本人すらも気付かなかったのです。これは、個人的リソースの配慮が足らなかったことが原因です。これにより、会社は、大事な生産力を失うこととなりますし、本人は、予想もしていなかった人生の岐路に立つこととなるのです。
厚生労働省の調べでは、自分が健康だと思っている人は全体の75%です。一方で、普段から積極的に健康の為に行動している人は全体の15%しかいません。
つまり、健康経営の施策(Plan)を検討する際に、「今は健康だから、大丈夫です!」と、自分の健康状態を過信している事実に向き合うことからスタート(Do)しなければなりません。そして、経営層はもちろんのこと、個々の従業員の健康習慣などがどの程度のものなのか?(Check)を認識した上で、施策(Action)を打ちます。この施策においても、会社によってグッドプラクティスは異なります。それを見つけるための検証を繰り返した結果の先に、その会社の継続的な健康経営における独自のプランが見えてきます。つまり独自のプランを作る為にPDCAを回すのです。先ずは実践あるのみです。