「こころ」に効くセルフケア

<1.自分のこころの状態の変化に気づき、リセットするルールを決めておく>

落ち込んだり、苛立っているときは、注意力が散漫になり、仕事の効率が落ちてしまい、普段はしないようなミスをしてしまいがちです。逆に、効率が落ちたりミスが増えているときは、心の状態に変化がないかな?と振り返ってみることで、自分のこころの状態の変化に気づけるかもしれません。

そんなときは、自分で自分のリセットボタンを押してあげることも必要です。

と言っても、機械のようにボタンがあるわけではないので、自分の調子が戻る方法を決めてしまうのです。例えばコーヒーを飲む、甘いものを食べる、のように自分が好きなことでも良いですし、ストレッチもよいでしょう。

リセット方法について、動作は何でもよいのですが、ポイントは「これをしたら、気分を切り替える」と自分に宣言してしまうことです。「言霊」という言葉がありますが、自分自身に言い聞かせる言葉は、自分の潜在意識に働きかけ、自己暗示の力があります。時には、その力を借りてみるのも一案です。

 

<2.心と身体のリズムを整える、深呼吸のすすめ>

深呼吸することで、自律神経の副交感神経が刺激されてリラックスできる効果があります。また、副交感神経が活発になると、胃腸の働きを促すホルモンが出て消化が促進されるなど、代謝をよくする効果もあります。

仕事中に集中している時など、気が付かないうちに呼吸が浅くなってしまっていることもあります。

1日のうちに2~3回、意識して深呼吸を取り入れることで心と身体のリズムを整えてみませんか。

 

<3.「緊張」をほぐしてパフォーマンスを発揮するコツ>

例えばプレゼンの前などの緊張状態では、知らないうちに体に力が入り、こわばっています。

「緊張しないように」と意識するだけでは、ますます緊張してしまうこともあります。

そんな時は緊張した体の状態を先に変えて、落ち着いた心を取り戻しましょう。

まずは両肩を持ち上げるように力を入れて、次にふーっと力を抜いて楽にしてみましょう。

その時、肩だけではなく手のひらを開いて力を抜くことがポイントです。

もちろん、先にご紹介した副交感神経を活発にする深呼吸も合わせて行うと更に効果的です。

 

<4.時には人の力を借りよう>

身近な人に話すだけでもストレス発散になりますが、逆に身近な人には話しにくいことであれば相談窓口を利用するというのも一案です。食事をレストランで楽しむように、運動をしにジムへ行くように、「こころのケア」も人や場所の力を借りてしまいましょう。