自分が成長できる人間関係も築こう

人ってつき合う相手から影響を受けます。

 

相手がどういう人間かによって受ける影響ってとても大きいんです。

 

そして人間関係には、つき合う相手を選べない関係と、

自分で相手を選べる関係というのがあります。

 

今回はその相手を選べる場合。

 

好きな相手、楽しい相手に加えて「自分が人間として成長できる相手」とも付き合う。

 

自分よりある部分で優れたところを持っている人。

自分にない勇猛果敢なタイプの人とか、自分より思慮深い人、自分よりも忍耐強い人、自分よりも愛情深い人など・・・・

 

 

そういう人とつき合っていると、学べることがいろいろ出てきます。

また、自分に率直にものを言ってくれる人もいいですよね。

耳障りの良いことを言ってくれる相手とだけつき合うのではなく、

耳の痛いことを愛情をもって率直に言ってくれる人。

そんな人も、自分の財産になる人間関係といえます。

 

自分よりメンタルの強い人、自分よりも頭の回転が速い人、

自分よりも気が利く人、自分よりも腹の座った人など・・・

 

一緒にいて「すごいなあ」「すばらしいなあ」と思える人ですね。

 

こういう人とのコミュニケーションを経験すると、自分自身の器が大きくなり、人間的に成長できます。

 

つまり、そうした人との人間関係を経験することは、何よりも「自分自身が一番得をすること、徳を得ること」につながるのです。

 

私たちはどうしても、自分より優れた人、自分にない良さをもった人との付き合いに消極的です。

そして、自分に優しいことばかり言ってくれる人と話したくなりがちです。

そういう優しさ、癒しの関係も必要ですが、それだけでは成長がありません。

この「成長」を意識することって、幸せになるためにはすごく大事なことなんです。

なぜなら、より幸せになる一番確かな方法って「自分が人として成長すること」だからです。

 

「この問題が解決したら幸せになれる」「この不遇な環境が変われば幸せになれる」

私たちはついつい、こんな受け身の発想になりがちです。

自分の身に起きることや自分の周囲の条件が変わればと・・・・

 

しかし、問題の解決や環境の変化を起こすのは、ある意味、自分の人間的な成長なのです。

 

自分が視点を変えたり、捉え方を変えたり、向き合い方を変える。

そういう試行錯誤と努力が問題解決につながることの方が多い。

 

その人間的な成長に大きく寄与するのが「成長を促す人間関係」なんです。

「こんな人間になれたら・・・」と思うなら、そんな人間を模倣する。

・思慮深さを持った人

・忍耐強さを持った人

・視野の広さを持った人

・気が利く、機転が聞く、気の回る人

・暖かさを感じる人

・理性的な人

・人への細やかな、暖かな配慮が出来る人

・深い愛情とやさしさを感じる人

・誰でも大切につき合う人

・自分の軸を持って、それが一貫している人(頑固とは違う)

・柔軟さ、寛容さのある人 etc

 

他にも自分にはない、自分がなりたい、そういう要素を兼ね備えている人ですね。

要は「あの人(の人間性)素敵だなあ・・・」と感じる人です。

 

自分の人間的な成長に必要な要素を見極めていく。

 

こういう小さな積み重ねが自分を少しずつ変えていき、その波及効果で問題解決や環境の変化という巡り合わせが訪れます。そういう試行錯誤を大切にすることで、周囲や他人に支配されるのではなく、自分の人生を主体的に生きていく術を学んでください。

 

カウンセリングを受けている人の中にも、こうした取り組みを続けている人がいます。

その結果、自分が変わり、つき合う人が変わり、経験することも変っていきます。

やがて表情が明るくなったり、たくましくなったり、思慮深く、理性的になっていきます。

こうした変化も、その人の人間的な成長の結果、起きる変化なのです。

こうした成長が起きる上で、誰とどう付き合うかも大きな影響があります。

場合によっては「つき合いを断つ」ということが必要な時もあります。

人の陰口や悪口をよく言ったり、自分中心にしかものが見られなかったりする人。

例えばそういう人たちのつき合いを断つということです。

そういう人とのつき合いからも、私たちは影響を受けます。

負の影響、負の刺激を受け続けるということは、私たちの心にとって、決していいことではないのです。

 

どうせ影響を受けるのであれば、良い影響、良い刺激の方がいいですよね。

 

勉強でもスポーツでも、上手な人から教わった方が実力がつきますよね。

人間性も同じで、出来た人間、愛される人間から学ぶ方が成長できます。

自分がどういう人間関係を築いていくのか?

 

 

意外に考えていなかった人も多いと思いますので、ぜひ捉え直してみてください。