捉え方と執着

LINE、Messenger、Zoom、電話など、カウンセリングは、ほぼ毎日行っています。

 

短く終わるのもあれば、気づけばこんな時間ってこともあります。

 

もちろん、対面カウンセリングは新型コロナウイルス感染症対策で、極力少なくしています。

 

相談内容は人によって様々ですが、悩んだり行き詰まったりする原因として、共通して言えることが1つあります。

 

 相談者の多くに共通しているその原因とは「捉え方」です。つまり生きづらさを感じたり、鬱々した気分になるのは、「そうなるような捉え方を持っている」という共通点です。

 

 

カウンセリングを通して、このような捉え方を持っている人が実に多くいるなと実感します。

そしてこのとらわれた捉え方のために、行動のバランスを失い、精神的に追い込まれていく人も多くいます。

この捉え方の危うさは、期待に応えられなかった場合の生き方が描けないことです。

 

人からの評価や承認を得られない時にどうすればいいかがわからなくなることです。

つまり「失敗は許されない」と自らを追い詰めることにもなります。

こうした狭い(偏った)捉え方からしか物事を考えられないと、すぐに行き詰ります。

 

なぜなら、誰かの期待に応えたり、誰かから認めてもらえることなんて、人生の中でそんなにあることではないからです。滅多に起きるかどうかわからないことにしがみついてしまえば、すぐに生きづらくなったり鬱々としてしまうのも当然です。まずは、自分が当たり前だと思い込んできたこうした捉え方を疑ってみることも必要です。

 

そして、人間関係で最も悩みの種となるのは「執着」です。

「人に優しくしてほしい」「人から好かれたい」「自分のことをわかってほしい」

この思いが強くなると、それは執着となって人間関係もギクシャクします。

職場の人間関係、夫婦、親子、友達づきあいなど、こういう執着が起きやすい関係です。

 

「優しくしてほしい」が「優しくすべきだ」になり、「優しくされなければ許さない」という執着に変る。

「好かれたい」が「好かれなければならない」になり、「好かれなければお終いだ」という執着に変る。

「わかってほしい」が「理解すべきだ」になり、「理解しないなんてありえない」という執着に変る。

 

自分が純粋な願いだと思っていたことが、いつの間にか執着にまでなっていないだろうか?

そうやってもう一度自分の「捉え方」を見直してみると、思わぬ発見があるかもしれません。

そして私はこの発見の気づきをするように、寄り添うのが、カウンセラーだと思います。