
カウンセリングによって、クライエントは人生にとって必要な人間的成長を経験します。
なので、そこに寄り添うカウンセラーは「人間的な成長とは何か」ということをよくよく熟知している必要があります。
カウンセラーなりに人生観、人間観、そして教育観(成長観)といったものが必要です。
こうした哲学を経験から築いていけないと、カウンセリングそのものが浅いものになります。
人生で悩むとき、私たちは時には物事を深く捉えることが必要になります。
視点を高くしたり、拡げたり、角度を変えたりしながら、自分というものや自分の人生を捉え直す。
その時、これまで以上に人生を、そして生きるということをさらに深く捉え、理解する必要が出てきます。
困難に直面したり、挫折を経験するということは、まさに教育を経験していることでもあるのです。
困難や周囲の出来事、縁のある人間関係から教わり、自分の人間性を育てていく。
まさに「教わり」そして「育てる」ですから「教育」なわけです。
カウンセリングは受けることもまた教育となり、それを提供することも教育になり、
そのカウンセリングを学ぶということもまた「教育である」と思うようになりました。
まさに「心理教育」なのですが、それはこれから生きていく上で必要なスキルとなり、好天的な成長となるでしょう。