社外メンタルヘルス相談窓口として

社外メンタルヘルス相談として、SNSカウンセリングや電話相談、対面カウンセリングを行っています。

 

いくつある契約企業様に株式会社メルのポスターや相談カードがあり、従業員の方々に周知してもらえるようにしています。

 

先月実際にあったお話をします。

 

匿名(Aさん)で相談LINEが来ました。

少しずつ少しずつLINEがきます。

長くやり取りできる時もあれば、ぴたっと途切れることもありました。ここが電話とのちがいだなぁと思って深く考えずにいました。

 

「以前もつらくなったことあってん。また来たなぁって思ってて、でもこんなこと話したらもう普通に話せなくなるのもイヤだしなぁって思ってて。私ね、心の中で、カウンセリングって、どうぜ私の話なんにも聞かずに長々とお説教するんでしょう?って思ってた。けど、なんもお説教して来んかったね」

 

Aさんは、はじめはそれほどの手応えを感じなかったそうです。でも、それが逆によかったとのことでした。

大概は自分が話すと、その話を聞いた人は自分の意見を長々と話してくる。ところが私とのSNSカウンセリングで、

それがまるでないと思ったそうです。

 

さらに、Aさんの言葉は続きます。

「さり気ない言葉をかけられただけやった。だから少しずつ話せるようになったし、それが本当にスッキリした」

「普通の言葉だけど、それでいいんだという気持ちになれるから不思議」「スタンプ会話も楽しかった」

 私の言葉にその都度、自分はこれでいいんだと背中を押されている感じがした。自分(の感覚)は確かなんだと、

確認されてくる。そして、終わってからジワジワとくる。私は大丈夫だと思えた。

 

Aさんが自ら名乗ってくれ、会社名を教えてくれて、「直接会社で会って、カウンセリングしてほしいです」

と言ってお会いした時にそうお話してくれました。

 

カウンセリングの成果は、クライエントの明確な行動の変化によって測られます。

Aさんの行動の変化は、きっとこれから。ただ、Aさんの場合は、対面カウンセリングに訪れる以前に

SNSカウンセリングで、信頼関係であるラポールが構築していたので、精神状態の変化がすでに起きていました。

 

対面カウンセリングはその総仕上げというか、最後の一押しであったというほうが正確です。

今は、新型コロナウイルス感染症対策で、職場巡視を控えていますが、きっとまた以前のような優しい笑顔で

がんばっていると思います。