
過去最強クラスの大型で非常に強い台風19号。
そのため会見で国民に切迫した危機感を伝える「呼びかけの文言」も、ありきたりの言葉から、聞く人の耳に留まるような言葉を選ぶような変化がみられていました。
会見に立つ予報官は、災害を我が事と捉えて早めの行動を起こすよう「自分の命、大切な人の命を守るために」とカメラに向かって訴えかけるようになり、これまで経験したことのないような台風が首都圏を襲うことについていたずらに煽るのではなく、過去に関東に上陸した台風の規模ときちんと数字を比べたうえで「関東を直撃する台風としては、これまでで最強クラスといっていい。記録的な暴風となる恐れがあるので、風が強まる前に、早め早めの避難や安全確保を」と警戒を呼びかけました。
さらに比較的コンパクトな台風で接近すると急に雨風が強まることを、これまでの予報官は使わなかった言葉で、「今晴れているということで安心している人も多いかもしれないが、夜になって接近とともに世界が変わる」と伝えました。
「接近とともに世界が変わる」という印象的な言葉は耳に留まり心に響いたに違いありません。そのうえで取るべき行動については「猛烈な雨風に備え明るいうちに、ベランダの飛びそうなものをしまっておく、雨戸を閉めるなどしてほしい」と非常に具体的に行動を促しました。
気象庁が本当に危ない時に行う緊急記者会見で伝えたいこと、それは切迫する重大な危機に対する早めの備えと早期避難を含めた安全確保の行動に他ならないのです。
台風情報を聞きながら学ぶことが多いと思いました。
わかってほしいと願うから、自ら行動する気づきを与える心に響く言葉を伝えることが重要です。
弊社の契約内容の中に職場巡視があります。声かけの大切さを知っているからこそ健康経営支援の中で必須契約内容としています。