
株式会社メルが支援している団体「子ども夢フォーラム」が主催する講演会に参加してきました。
ひさびさに心打たれ、配布された講演資料は、すき間がないくらいにメモでいっぱいになりました。
なぜなら今わたしが欲しかったキーワードとなる言葉がたくさん語られていたからでした。「こころの支援の在り方」「「心をあつかうということ」「心をつかうということ」様々な声を、様々な声として、いくつかの基本となるものを教えていただきました。
明確には言っていません。でもそこから私が解釈したことは、私のこれからの糧になります。
「命が薄くなってしまっている。だからその方に自分の命を差し出すの。その人が電話を切るまで。その人がまた明日と眠るまで」
看取りの多かった看護師時代を含め、今まで経験してきたいろんな場面や今現在に至るまでのいろんなことが、走馬灯のように思いめぐりました。そして、そこからカウンセリングの原点が見いだせたと思いました。
日本のマザーテレサと呼ばれた福祉活動家の佐藤初女さん(人のために、誰かのために、祈りをこめて心をくだき奉仕に生きた方でした。)のお言葉に「悩みを抱える人の多くは、本当はどうすればいいのか、自分でわかっています。ですから、ああしなさい、こうしなさいと、指図するのでなく、そばにいて共感し、その人が自分なりの解決の方法を見つけるのをお手伝いするのが、私の役目なのです。」とあります。
そして今日の講演者である平野直己氏は「悩みのピークの山の頂上にいる時は相談に来ないもの。そのピークが過ぎて下山するとき、私たちの出番です。そう、カウンセラーは下山のお手伝いをする人なんです。下山って危険がたくさんあるんです。うまく下山しないとケガをする。だからそこに手助けが必要なんです。」
私は今日の気づきとして、「自然に、まっすぐに、時間と空間を相手に差し出すこと。それは、喜ばせるためでも、感謝されるためでもなく、ましてや、その人の「ある声(死にたい、つらい、など)」を黙らせるためでもない。その人のこころをあつかうために、その人にこころに寄り添うために、私のこころを使おう、私の時間を使おう」そう思いました。それが私にできることです。
*佐藤初女 人物録 https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0009250509_00000