新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、カウンセリングの需要がとても増えました。対面はもとより、ZOOM、LINEビデオ通話、LINE、電話などいろんな方法でカウンセリングを行っています。そんな中で思うことがあります。コミュニケーションというのは、基本的には言葉を介して行われています。ですから、選ばれる言葉、その一つひとつが意思疎通の度合いを決定づけていきます。ノンバーバルコミュニケーションなど、言葉以外の要素が強調されることもあります。しかし、私はそれ以前にまず、もっと言葉に注意を払う方が意思の疎通が大きく促進されると捉えています。人は一つひとつの言葉にそれぞれの反応を起こします。また、話す時に使う言葉に話し手自身の内面が正確に現れているものです。そのことをほとんどの人が十分に理解ができていません。カウンセリングはコミュニケーションの一つです。そして、厳密な、緻密で繊細な言葉のやり取りです。そんな関係性で交わされるコミュニケーションであり、意志の疎通なのですから、いろいろな意味で「言葉を尽くす」必要があると思います。